平成最後の日を迎え

平成最後のたぬき工房の台所では、ご近所の方からいただいた「烏骨鶏(うこっけい)」をくず野菜とともに煮込んだスープから香り高い湯気が立っています。このスープは、連休明けプログラムの下準備。さて、何に様変わりするでしょうか?

そんな、いつもと変わらぬ日常の中、スタッフ・メンバーそれぞれの平成が幕を閉じる心境を聞いてみました。

「あっという間だった」
「天災が多かった」
「平成の最後の日に、ここにいられてよかった」
「令和になじんでいきたい」

確かにいろいろな出来事が多く、激動という表現がふさわしい一時代でした。
福祉のあり方も当事者の権利を守りつつも自主性が求められるようになり、当事者や家族のみならず、事業としての役割も大きく様変わりした激動の時代だったかもしれません。
突然、家賃の値上げを言い渡され、新しいテナントを探し回ったこと、東日本大震災のその時、東京湾を見渡せる場所での活動に限界を感じ、事業を継続するかどうか悩んだこと、被災地で役立ててほしいと全員で雑巾を縫いながら決断し、市街地から離れた里山に移転したことなど、昨日のことのように思い出されます。
そのような中、メンバーの苦労と努力を自分のことのように受け止め、近からず遠からずの距離で支えてきてくれた多くの協力者のみなさんのおかげで、新しい令和という時代を迎えられることに、スタッフ・メンバー一同、心から感謝しています。本当にありがとうございました。

たぬき工房は、5月3日(金)から6日(月)までお休みとなります。