食欲の秋 vol.2 ~調理プログラム~
蝦夷鹿(エゾシカ)の生肉をいただきました。イノシシをいただく機会は多かれど、鹿、それも蝦夷鹿は初めての経験です。
生肉は、ジビエ担当スタッフが冷蔵庫の残り物(たまねぎ、ごぼう、にんにく、ジンジャーエール)を使って下茹でして調味料を加え、
薪ストーブの余熱で一晩加熱。翌日、脂と灰汁を取り、基本のスープが完成です。
これをベースとし、1日目は、キャベツ、キノコ類、ほぐした鹿肉を入れて「コンソメ風」。
翌2日目は、たまねぎ、セロリ、残り物のニンジン、キノコ類を入れ、トマトホール缶と冷蔵庫に残っていたルーを入れ、コーヒーミルクとパセリを散らして「ハッシュドビーフ風」。
今回は、両日とも多くの男性メンバーが参加!
みんなで味を調えながら完成させたスープは滋味深く、身体の芯まであたたかくなる味でした。
「明日になったら角が生えてくるよ」というスタッフの脅しに屈せず、おかわりをしたメンバーの皆さんの食後の働きっぷりは、お見事でした。
たぬき工房のある矢那でも、野生動物による農作物への影響は年々深刻になっており、農地の保護に携わっている方々の連日の努力と活動には、本当に頭が下がります。
私たちには、いただいた命を大切に食すことしかできませんが、スタッフ・メンバーのひとりひとりが地域の成り立ちや生態系に興味を持ち、自分なりの郷土愛を育む機会をこれからも作っていけるよう、腕を磨いていきたいと思います。