「さとやまアドベンチャー」で2つのプログラムを提供

10月1日(土)、木更津市立公民館が主催する「さとやまアドベンチャー」に協力させていただきました。このイベントは、たぬき工房がある里山を舞台に、さまざまなアトラクションで「豊かなさとやま」を楽しむという企画です。市内の小学生約80人が参加されました。

鋸(のこ)での丸太切り、竹鉄砲&竹とんぼつくり、竹馬、きのこ観察会、木の実を使ったクラフト作り、ネイチャーゲーム、ロープを使ったツリーイングなど、「さとやま」ならではの多彩なプログラムが盛りだくさん。たぬき工房では「ハンドタオルの草木染め」と「革のストラップつくり」の2つのプログラムを提供しました。

 

~ハンドタオルの草木染め~

今回は玉ねぎの皮と、えんじゅという花のつぼみで煮出した2種類の染め液を使いました。

ビー玉を輪ゴムで巻き付けて模様をつけ、鍋に煮出した染め液に入れて交代で染めていきます。途中、ビー玉を転がして楽しみはじめたと思いきや、鍋当番になると「あ!マメのにおいがする!」(大正解!えんじゅはマメ科の植物です)と即座に切り替えできる集中力に驚かされました。工程が移る度に「わー!すごい!」と弾んだ声があがりました。染めあがったハンドタオルのどれもが、参加したお子さんたちのように元気な明るい色に染まりました。

歳を重ねるごとにくぼんで固くなりがちな自分の心が、この日はふわーーーっと膨らんで弾んでいたように感じます。

染物に使用した玉ねぎの皮と持ち帰り用袋の包装紙は、県内外のたぬき工房を応援して下さる皆様から頂いた物を使わせていただきました。御礼申し上げます。
(スタッフ 佐々木)

 

~革のストラップ作り~

ストラップ作りに入る前にまず、たぬき工房がどんな施設かを説明する時間をいただきました。
「心はどこにあるのか」「不安や焦りがあると心はどうなるのか」など、自分に置き換えて考えてみてもらいました。

今回、革に刻印をする作業をしてもらうのですが、一度打った刻印は直すことができません。本番前こそ心を整えることが大切。
そのためこの後、集中力を高めてもらうために、お昼寝をしてもらうことにしました。
「さぁこれからストラップ作りです、でもまずはお昼寝です!」と伝えると、皆さん「えーーーーーー??」という驚きの声。
「たぬき工房でも長年、お昼寝の時間を大切にしている」と話すと、神妙な表情に。
しぶしぶながら?も、うつぶせで寝る子、床で自由な姿勢で寝る子…しばしの間クラッシックを聞きながらなど、思い思いの姿勢でお昼寝をしてもらいました。

 

そしてようやく始まったストラップ作り。

さすが心を落ち着かせた後の集中した作業は手際が良く、一人ひとりが思い思いのストラップと持ち帰り用の袋を完成させることができました。
(スタッフ小黒)

 

最後に

2つの各プログラムは約1時間ずつで、各々20人近いお子さんにご参加いただきました。やる前は十分に楽しんでもらえるのか不安でしたが、お子さんたちの表情から、きっと楽しんでもらえただろうと思います。また、プログラムにまっすぐな気持ちで取り組んでもらえたため、おかげ様で無事に時間内に終える事が出来ました。

コロナ渦でさまざまな制限がありながらも、こどもたちに自然の豊かさを感じてほしいという思いから、イベントを実現した公民館職員さんたちには頭が下がります。また、そのようなすばらしいイベントに、2年連続でお声がけいただき、心より感謝申し上げます。そして他のプログラムのスタッフさんによる熱意あふれる企画と、準備や設営、後片付けなどのご苦労にも敬意を表し、感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

後記

10月9日(日)かずさアカデミアパークで行われた「かまフェス」に出店した際、さとやまアドベンチャーでカメラマンとして奔走していた公民館スタッフさんが、声をかけてくださいました。なんと高校生の頃からのお客様でした! 嬉しい再会となりました。