マスクの草木染めワークショップの報告

6月20日(日)、マスクの草木染めワークショップを開催しました。今回は一枠1時間、各回4名様までとし、時間にも空間にも余裕を持って開催させていただきました。いつものようにたぬき工房のメンバーが制作した商品を展示してお迎えしました。

マスクの素材は綿100%。染まりやすくするため、予めこちらで下処理はさせていただき、その後の手順を体験していただきました。

草木染めというと、大きな鍋で染料を煮出し、染め付けるイメージがあるかもしれませんが、今回は一人1枚のマスクを染めるだけのため、使用する鍋やボウルを小さくし、染料や染材も2g程度とするなど、コンパクトな作業手順にまとめました。

まずはマスクの種類と、染料と媒染材の組み合わせを選んでいただきます。この組み合わせにより、染め上がりの色の変化に違いが出ます。

次に選んだ染料の重さを計り、煮出して染液を作ります。続いて、染めつけ、媒染、ソーピングと各10分ずつの工程です。

 

 

この各10分の過ごし方は、参加者の皆様それぞれでした。作業にじっくりと向き合う方、偶然久しぶりの再会をして近況を話しあう方々。たぬき工房のワークショップに毎回参加されている皆勤賞のご姉弟は、疲れてパワーダウンしている弟さんに、お姉さんが励ましの声をかけて見事なフォローぶりでした。就学前のお子さんは、1時間の作業でさぞお疲れだろうと思いきや、驚きの集中力を見せて、最後は楽しかったと言ってくださいました。染めつけの後には、染料と媒染剤の組み合わせによる色の変化や、刺しゅう模様の浮かび上がりに、「わぁ!」「すごい!」「きれい!」など参加者の皆様が声をあげてくださり、こちらも心が弾みました。

たぬき工房では月2回草木染めのプログラムを実施していますが、今回のようなコンパクトな作業手順は私たちもはじめてで、準備等に不手際がありましたが、ありがたいことに日頃からものづくりをされている参加者の方からアドバイスいただくなど、私たちにとっても勉強になったワークショップでした。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。