新たに利用を検討されている皆様へ(家族会「つくし会」の定例会でお話)

11月11日(水)君津健康福祉センター(君津保健所)にて行われた、地域で心の病を抱える家族の会「つくし会」の定例会にお招きいただきました。

たぬき工房の生みの親とも言えるつくし会は、1993年に発足。
当時はまだ障がいとして認められず、具体的な福祉サービスや相談窓口もほとんどない時代から地域の任意団体として認知されるまでになり、その後、運営をたぬき工房として改めて専門職に引き継いだのち、家族同士の交流を目的とした役割を担ってこられた会です。

今回、主任支援員の小黒より、つくし会発足当時から現在までの法制度・福祉サービスの変遷、リハビリテーションの在り方やご家族の悩みの変化のほか、たぬき工房での支援体制やご家族に有益な情報などをお話させていただきました。
その中でも、利用者の状況にあわせてプログラムを組み合わせていくこと、後戻りできる環境を確保する必要性、ご家族に大切にしてほしいことなどを重点的にお伝えし、新たにたぬき工房を利用してみたいというご家族へ情報提供をさせていただきました。
これまでお世話になった家族会の方々の他、病を抱えるご家族との今後に悩まれている方々に囲まれ、和やかな雰囲気の中でお話させていただけたことに心から感謝します。

「たぬき工房といえば革作業」と言われていた時代から、さまざまな機能を併せ持つ現在のたぬき工房になるまで、実に多くのご家族の協力と当事者の苦悩の歴史がありました。法整備に伴い、就労支援に特化した事業所が増える中、生活支援に重きを置くたぬき工房の役割は当事者のみならず、年々高齢化するご家族の支えにもなりつつあるように思います。

家族会として、当事者や家族が受けられるサービスの拡充に向け、請願陳情などを行う中でのご苦労や悩みは相当なものであったと思いますが、長年、会の維持に尽力されている方々の熱意に少しでも応えられるよう、今後も微力ながら協力させていただけたらと思います。

このブログをお読みの皆様にも、全国でさまざまな家族会が地域を支えていることに興味を持っていただき、理解を深めていただけたら幸いです。

なお、つくし会の活動にご興味のあるご家族の方がおられましたら、下記連絡先までお問い合わせください。
つくし会 (国分代表 連絡先 090-4221-0699)

たぬき工房の利用を検討されている方、また、通院治療をするかどうかお悩みの方も、お電話 0438-52-0175 もしくは お問い合わせ よりご連絡ください。相談内容の管理は厳重に行っております。安心してお問い合わせ下さい。(担当 小黒)

また、たぬき工房に通所されていない方や、職場・ご家庭などで悩みを抱えていらっしゃる方に、たぬき工房のスタッフも携わっている「エンカウンターかずさ」をご案内します。参加者の皆さんが悩みを持ち寄って、気軽にお話ができる会です。
詳しくはエンカウンターかずさのWEBサイト https://enc-kazusa.com/ をご覧ください。