食べる・寝る・笑う
梅雨が明け、セミの鳴き声と共に本格的な暑さになってきました。
普段行っているさまざまな作業や取り組みも、メンバーそれぞれの諸症状や薬の副作用との付き合い方を考えるツールとして、臨機応変に調整する時期です。
「食べる」「寝る」「笑う」
当たり前のようで、なかなかできない。その原因を探るより、まず動いてみる。
まずは「食べる」
~ ひとりでできるもん!調理プログラムNEO ~
シリーズ化第4弾は、大葉とちりめんじゃこのふりかけです。
スターターは、4回連続皆勤賞の男性メンバー。
まずは畑から大葉を摘み、調理の段取りを整えます。
「大葉は縦に切る?それとも横かな」
「千切りって、どれくらいの幅だろう」
スタッフからの的を得ない回答に惑わされながらも、いろいろな疑問を自分なりに解決しながら作ったふりかけのお味は格別。
メンバーやスタッフにもできたてを振る舞い、大好評でした。
次は「寝る」
たぬき工房には、大型ソファー2台、畳の小上がりのある和室1室があります。
ソファーはゆったりと足を延ばせ、和室は裏山からの自然の風と天井の梁が気分を落ち着けてくれます。
「ここで寝られるようになったら一人前ですから。」
この一言に見学や体験通所をされる方の皆さんが驚かれますが、大丈夫。今やソファーも和室も争奪戦。放っておいても、それぞれのやり方で一人前になっていきます。
最後は「笑う」
ここしばらくは、たぬきシアターと題して毎日1時間、映像を観る時間を設けています。
お笑いから話題の作品、懐かしの名作など、日替わりのタイトルで豪快な笑い声が響く午後は、あらためて地域活動支援センターの役割の重みと楽しさを感じます。
症状としての笑いもOKな場所、そして我慢せずに笑える場所であることに、これからもこだわっていきます。
作業所といっても、施設ごとに作業内容や工賃、役割が分かれていますが、たぬき工房は治療を効果的に継続するための基本的な生活支援に力を入れています。
生活支援も突き詰めていくと、食べられること・寝られること・笑えること に繋がります。
服薬していても生活リズムが整わない苦しさ、周囲に理解されないもどかしさ、再発の不安のほとんどは、当事者でないとわからないことです。そのような方が、とりあえず行けるところの選択肢の一つとして、さまざまな取り組みを行っています。
見学希望の方は木更津駅からの送迎バスも利用できますので、お気軽にお問い合わせください。