令和2年度 新年度を迎えて ~大切にしていること~

新年度に切り替わり、早くも5月の連休を迎えようとしています。

今年度は新型コロナウィルス対策を優先し、ゆったり・まったりスタートした春でした。

例年、この時期はお花見弁当作りが恒例なのですが、いわゆる「3密」を避けるために調理プログラムも自粛し、この状況を逆手に個人個人の調理スキルアップ!

題して「ひとり調理プログラムNEO」を企画しました。

 

初回は自宅で使える調味料「塩レモン」を作って持ち帰り、料理のアクセントに使ってみるという企画です。この「塩レモン」は飲み物、ドレッシング、肉・魚料理の味付けに使える万能調味料。

感染症予防としてビタミンCを毎日少しずつ取ることに加え、これから迎える連休の食卓におおいに役立つことでしょう。

 

 

しかし、栄養を取るだけでは防げないのが感染症の難しいところ。

こういう時は、必要なことを積極的に取り入れて結果を出していくことが大切と考え、体力増進プログラムは自粛せずに継続しています。

木更津健康寿命研究会主催の吉澤先生の登場に、「今日はやらない…」と言っていたメンバーも気が付いたら靴を履き、準備体操に加わっているという不思議…このプログラムを終えた日の夜はぐっすり眠れるというメンバーの声が運動習慣の大切さを教えてくれます。

感染症対策と同時に、自分を保つスキルを維持していくことも大切にしています。

定期的な服薬に加え、気分や不安の波を上手に乗りこなしていくのが治療に有効とされており、日頃から一日のリズムや環境作りを大切にしています。

作業スペースにあるコンポからは、歴代メンバーが持ってきてくれたCDやその日の日直さんがセレクトしたアーティスト、今や絶版ではないか?とも思われる貴重なアーティストからクラッシックの巨匠まで、様々なジャンルのCDが盛りだくさん。

こうしてブログを書いている今、チューリップの「青春の影」をBGMにメンバーはそれぞれの作業に取り組んでいます。

 

お昼ご飯前の体操はかれこれ10年以上続いていますが、現在は、吉澤先生考案「たぬき体操第1」(第2もあります)と、マイケル・ジャクソン「The Way You Make Me Feel」に合わせてのウォーキング。スウィングのリズムにあわせて動くことにより、薬の副作用でこわばった身体も徐々にほぐれて姿勢や歩幅が安定してきます。

そして午後の作業が始まる前の10分間は、チェロの巨匠 ミッシャ・マイスキーのアヴェマリアを聴きながら全員でお昼寝。この10分間を上手に使って気持ちや身体を整える習慣も10年以上大切にしています。

全国規模・世界規模の感染症という大きな出来事ではありますが、日々の積み重ねや工夫、習慣の意味を問う絶好の機会と捉えるのもまた、大切なリハビリテーションです。

たぬき工房としてやれることを改めて考える。新しい年度始まりの課題として、引き続き取り組んでいきたいと思います。